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モーショングラフィックとは
モーショングラフィックとは、静止画やテキストなどを動かして表現する映像のことです。モーショングラフィックは、広告やプレゼンテーション、教育など様々な分野で活用されています。モーショングラフィックを制作するには、動画編集ソフトやアニメーションソフトなどが必要ですが、それだけでは十分ではありません。モーショングラフィックの魅力は、動きに合わせて変化するイラストやデザインにあります。そのため、モーショングラフィック用のイラスト制作は、重要な工程です。
モーショングラフィック用のイラスト制作のポイント4つ
- 動きやすいイラスト
- シンプルなイラスト
- 統一感のあるイラスト
- 目的やメッセージが伝わるイラスト
動きやすいイラスト
動きやすさとは、イラストが動画編集ソフトやアニメーションソフトで扱いやすいことです。例えば、イラストをレイヤー分けしておくと、各パーツを個別に動かしたり、回転させたりできます。また、イラストの形や色を変えることも容易になります。動きやすいイラストは、モーショングラフィックの表現力を高めることができます。
シンプルなイラスト
シンプルさとは、イラストが見やすく分かりやすいことです。モーショングラフィックは、動く映像なので、視聴者の目を引くことが重要です。しかし、イラストが複雑すぎると、視聴者は細部に目が行ってしまい、全体の流れやメッセージを見失ってしまう可能性があります。シンプルなイラストは、視聴者の注意を集めることができます。
統一感のあるイラスト
統一感とは、イラストが全体的にバランスが取れていることです。モーショングラフィックは、複数のイラストを組み合わせて作ることが多いです。そのため、イラストのサイズや色彩、スタイルなどを統一することが大切です。統一感のあるイラストは、視聴者に安心感や信頼感を与えることができます。
目的やメッセージが伝わるイラスト
目的やメッセージとは、イラストが伝えたいことです。モーショングラフィックは、単に美しい映像を作るだけではなく、何かを伝えたり説明したりすることが目的です。そのため、イラストはその目的やメッセージに沿って制作する必要があります。例えば、商品の紹介や説明をする場合は、商品の特徴や利点を強調するようなイラストを選ぶことが望ましいです。目的やメッセージに合ったイラストは、視聴者に理解や共感を促すことができます。
モーショングラフィック用のイラスト制作の流れ
モーショングラフィックのイラスト制作の流れを簡単に紹介します。
- 企画・打ち合わせ
- ラフスケッチ
- 細部のデザイン
- アニメーション
企画・打ち合わせ
まずは、モーショングラフィックの目的やターゲット、テーマなどを明確にするために、クライアントやディレクターと企画・打ち合わせを行います。この段階で、イラストのスタイルや色彩、動きなどの方向性を決めておきます。
ラフスケッチ
次に、イラストの構図や配置、バランスなどを考えながら、ラフスケッチを描きます。ラフスケッチは、モーショングラフィックの全体像を把握するためのものなので、細かいディテールは気にせずに、大まかな形を捉えます。
細部のデザイン
ラフスケッチが承認されたら、細部のデザインに入ります。この段階では、イラストの線や形、色や質感などを決めていきます。細部のデザインは、モーショングラフィックの印象や雰囲気を決める重要な要素なので、丁寧に仕上げます。
アニメーション
最後に、イラストを動かすために、アニメーションを作ります。アニメーションは、イラストの動きや速度、タイミングなどを調整していきます。アニメーションは、モーショングラフィックの魅力やメッセージを伝えるためのものなので、動きにリズムや変化をつけて工夫します。
静止画とアニメーションを比較
静止画のイラスト
静止画のイラストは、一枚の画像で物語や情景を伝えることができます。イラストレーターは、色や構図、線の太さなどを工夫して、自分の想像力や感性を表現します。静止画のイラストは、読者に余白を与えて、自由な解釈や想像を促すことができます。
しかし、静止画のイラストは、目的によっては、すぐに物語や情景が伝わらないこともあります。
以下の静止画のイラストを2枚を並べてみると、1枚目は、日中の街中で車が走っている風景です。2枚目は、夕暮れどきの街並みの風景になります。しかし、この2つのイラスト画像だけ並べても説明がなければ意図している物語や情景がすぐには伝わりません。次の項目でこの2つのイラスト画像をアニメーションで表現してみました。


アニメーション
上記の2つのイラスト画像と文字を入れて、アニメーションで表現してみました。
日中から夕暮れ時になる街中を車が走っている様子と文字の内容で、メッセージが5秒程で伝わるかと思います。
アニメーションは、目的によって、動く画像で物語や情景を短時間で伝えることができます。モーショングラフィックデザイナーは、イラストのパーツ・文字や動きなどを工夫して、自分の想像力や感性を表現します。アニメーションは、読者に臨場感や感情移入を与えて、没入感や興奮を促すことができます。

まとめ
モーショングラフィック用のイラスト制作を行うと、より効果的なモーショングラフィックを作ることができます。モーショングラフィックは、イラストの力で映像に命を吹き込むことができる素晴らしい表現方法です。ぜひ、活用してみてください。
わたしたちboundは、イラスト、Web、DTP、映像など様々なクリエイターと連携しております。お気軽にご相談ください。